住職のひとりごと

2020年11月06日

鳥は飛ばねばならぬ 坂村真民

11月にはいりめっきり朝夕寒さが身に染みるようになってきました。
今年は、コロナ禍で3密を避けることが私たちの生活に課され
いろいろな制限がかかるようになりました。
昨年までならこんなことができたのにと思うことたくさんありませんか?
新しい生活様式、新しい価値観を思ってコロナ禍の時代をわたしたちは
生きていかなければなりません。
坂村真民さんの詩を読んで今一度力を振り絞って歩んでいきたいと思います。

                      宣隆寺 15世 唯正

鳥は飛ばねばならぬ 坂村真民

鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

怒涛の海を
飛びゆく鳥のように
混沌の世を
生きねばならぬ

鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを
知っている

そのように人も
一寸先は
闇ではなく
光であることを
知らねばならぬ

新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ

真宗高田派 法輪山 宣隆寺