住職のひとりごと

2026年01月07日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

皆さまとともに新しい年を迎えられますことを、心よりありがたく思います。

今年は 午年 でございます。

馬は昔から、人とともに生き、遠くまで運び、力強く前へ進む存在として大切にされてきました。

一方で、ただ闇雲に走るのではなく、手綱を取る人の心によって、その歩みは大きく変わります。

 

「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」

この言葉の通り、今日という一日、そしてこの元旦が、これからの一年の心の向きを定める大切な時であります。

 

今、世界に目を向けますと、ロシアとウクライナの戦争は今なお続き、多くの尊い命が失われています。

また、アメリカではトランプ大統領の再登場により、国際社会のあり方も大きく変わろうとしています。

先行きが見えにくく、不安を感じる時代であることは否めません。

 

しかし、私たち浄土真宗の教えは、

「世の中がどうであれ、まずこの私の生き方を問う」

というところに立っています。

 

親鸞聖人は、

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」

と仰いました。

これは、善悪の優劣を競う教えではなく、

「弱さを抱え、不完全なまま生きる私こそが、阿弥陀さまに支えられて生きている存在なのだ」

という、深いまなざしの言葉です。

 

思い通りにいかないこと、迷うこと、立ち止まることもあるでしょう。

午年の馬のように速く走れない時もあります。

それでも、阿弥陀さまのはたらきの中で、

「今日を生きている」

そのこと自体が、すでに尊い歩みなのだと、親鸞聖人は教えてくださいました。

 

どうか今年一年、

他人と比べて急がず、

自分を責めすぎず、

「今、ここ」を大切に歩んでいただきたいと思います。

 

この一年が、檀信徒の皆さまお一人おひとりにとって、

心が少し軽くなり、IMG_6719

人とのご縁が温かく感じられる、

そんな年となりますよう、心より念じております。

 

本年も、宣隆寺は、

皆さまの人生にそっと寄り添うお寺であり続けたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

宣隆寺

真宗高田派 法輪山 宣隆寺